最高のロジカル・シンキング

ピタゴラスの定理をご存知でしょうか?
直角三角形の斜辺(もっとも長い辺)の長さの2乗が、
残り2辺のそれぞれの長さの2乗の和に等しい、
という定理です。
フェルマーの最終定理は、
ピタゴラスの定理を少しだけいじったものです。
nが3以上の数字の場合、 以下の数式を満たす自然数X, Y, Zは存在しない
という定理です。
これだけを聞くと、「あー、そうなの」で終わりますが、
「それが本当か証明しろ」と言われると 数学史上最大の難問になるそうです。
私がおすすめしたい本は、 この難問を解く数学者の超熱い物語です。
- 数学できなくても大丈夫です
私は高校時代、数学が苦手科目でしたが、
この本は一気に読めました。
それどころか、嫌いだった数学に 興味を持つことができました。
数学ができなかったことへの劣等感が
この本に手を伸ばすきっかけでした。
(数学できなくても会計士になれます。)
- 「証明する」というのが、どういうことか理解できます
監査は、「だいたい合っています」で許されますが、
数学にだいたいはありません。
0.00000000000001でもずれる可能性があったら
証明できたことにはなりません。
監査が数学だったら、会計士は全員死亡です。
- ロジカル・シンキングとは、どういうものか理解できます
「素数は無限に存在することを証明する」というくだりがあります。
「そんなのどうやってやるのよ」と普通の人では
不可能に思えることを数学者は証明してしまいます。
しかも証明がめちゃくちゃロジカルで美しいです。
数学者よりロジカルな存在はない
ということがよくわかります。
素人でもそれを理解できるのがこの本のすごいところです。
日々、数字にふれる会計士や経理マンこそ、
この本を読むべきではないでしょうか。
数学をとおして見る数字は、
会計をとおして見る数字とは別世界です。
今までとは違った数字の見方ができます。
ゴールデンウィークのお供に是非どうぞ。