酷評!東芝の第三者委員会報告書

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"God, I hate pigeons" / maveric2003

東芝の第三者委員会報告書が酷評されています。

酷評しているのは、弁護士、大学教授らで構成された第三者員会報告書格付け委員会です。

当初、私が、第三委員会報告書を読んだ感想は、
「よくできているな」でした。(こちらの記事)

もちろん、会計士目線での感想です。

でもって、弁護士は、
「会計は畑が違うだろ」と思ったりもするのですが、
最近のニュースを見ると酷評されるのも仕方ないのかなと。。

第三者委員会報告書の問題点

格付け委員会で問題視されたのは、調査範囲です。

特に調査が足りないとされたのが、次の2つです。

  • 米原子力子会社ウエスチングハウス(以下、WH)の減損
  • 新日本監査法人

WHの減損について触れていない

最近のニュースを見ると、
確かに情報が足りない印象です。

11月17日
東証の適時開示の基準に違反していた旨を東芝が発表しました。
2012年から2013年度に、WH単体で計上した減損損失1,156億円を
公表していませんでした。(こちらの記事)

11月27日
記者会見の場で、
WHは2012年度から2期連続で営業赤字に陥っていた
と、説明しました。

それでも、第三者委員会報告書では、
WHの「のれんの減損」について、全く触れていません。

WHの業績について、第三者委員会が知らなかった?

それはさすがにあり得ないです。

となれば、WHについて触れなかったのはなぜか?

新日本監査法人がしっかり監査しているはずだからと、
その監査結果に依拠したのかもしれません。

それにしても、WHについて触れないのは不自然です。

触れることのできない「大人の事情」を
疑われるのは避けられません。

その場合は、第三者委員会の大前提である
「独立性」に問題があるといえます。

なので、酷評されるのも仕方ないと言えます。

新日本監査法人の調査が足りない

第三者委員会の調査が行われたタイミングは、
東芝の期末監査の真っ最中でした。

監査が終わっていない状況で、
調査などできるはずもありません。

なので、当然、監査を優先すべきです。

WHの減損はあるのか?

第三者委員会報告書を見たときは

  • WHについて触れていないこと
  • 東芝が一貫して業績好調と発表していたこと

これらから、当面は減損はないと信じていました。

しかし、今ではかなり危ないと思っています。

新日本監査法人も、金融庁や会計士協会の検査で、
相当に追い詰められているはずです。

東芝と刺し違える覚悟で、
減損を突きつけることも考えられますね。

今後の動向に注目です。